図説 直立動態と心身症状 ─ 人の立つしくみに内在する病因の発見と臨床応用
「咬合と全身」。ヒトの直立平衡を可能にしている顎口腔機能の失調が全身へ影響することが明らかに!
ジャンル
構造医学|カイロプラティック|
書籍タイトル
図説 直立動態と心身症状
サブタイトル
人の立つしくみに内在する病因の発見と臨床応用
著者・編者・訳者
臼井 五郎(顎口腔臨床センター院長)著/
動的平衡・顎口腔医学研究会 編著/下向 央 監修
出版社
産学社 エンタプライズ
価格(消費税込)
¥11,000
版型
A4判並製
頁数・巻数他
352ページ/全カラー、図版・写真多数
医学が進歩したのにもかかわらず原因不明の症状が多数存在することは、人の生存、活動の原点である「直立」が考慮されていなかったからではないだろうか。直立=動的平衡から咬合を捉え、スムーズな“頭とアゴの揺れ”ができるよう形態を整えていくことにより、その個体の持つ本来の自然な固有の形に近づけることができ、顎口腔系の安定、心身症状の消失や改善が見られることは自然な現象と言える。「咬合と全身」。ヒトの直立平衡を可能にしている顎口腔機能の失調が全身へ影響することを検証し、咬合・顎位と姿勢の関係、および身体のひねりが引き起こす心身症状を知ることで歯科治療の可能性が広がるとともに、手技療法家との情報交換・連携により、患者の健康改善に福音をもたらす瞠目のテキスト。
主な目次
1. スウィング理論
a. 直立機構における下顎骨の役割(慣性力と復元力)
b. スウィングキーパー(直立動態の維持構造)
c. 基本的な直立動態
d. 咀嚼の動態
e. 直立姿勢はどのように作られるのか
f. 脳神経系の姿勢制御システム
g. スウィング理論と形態
2. 直立バランスが悪くなる原因
a. 顎口腔系(咬合構造)に起因するもの
b. 全身骨格(頚椎骨格)に起因するもの
c. 脳の平衡制御破綻に起因するもの
3. 頭部の平衡不全を解消する手段
a. 動的平衡咬合医療
a1:顎位診断による固有スウィングの把握
a2 :臨床における顎位の診かた
a3:スウィング干渉の除去(SW-RS)
a4:下顎偏位の改善(DS治療)
a5:咀嚼スウィングの演繹に基づく咬合構成
a6:咀嚼スウィング装置(MDA)による帰納的検証
a7:スウィング理論と歯科インプラント
a8:スウィング理論と矯正
a9:スウィング理論と補綴
b. 歩行運動、代替医療
施術的医療とスウィング医療の関わり
c. 下顎偏位予防
d. 安静(臥位)・睡眠の意義
4. 臨床報告
5. 頭部の平衡不全(咬合構造)から波及する病態
a. potential energy 統合病因論
b. 頸椎(1次バランス)におけるpotential energy
(脳内血流低下、脳幹ヒネリから生じる非特異的病態)
c. 脳の平衡制御破綻(交感神経過剰亢進)における病態
d. 身体(2次バランス)におけるpotential energy(身体ヒネリから生じる特異的病態)
6.「こころ」の動的平衡不全とpotential energy病因論
7.「生きる」を考える